さくや
日々の出来事や感想、絵や小説(二次創作) ※女性向け内容あり
心配するのは当たり前だ
まだ三人を信頼しきっていない感じのレッドさんと、完全に心を許されていないのが悔しい三人。
・・・・・みたいな設定前提でお題小説です。
レッドさんに家族がいないとか捏造してます。っていうかいるならいつか本編に出して欲しいものですが・・・。
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「馬鹿!」
「そうです、レッドさんの馬鹿!!」
「大馬鹿者だな」

・・・・えーっと。
俺、レッド。
何か今、皆に囲まれて、冷や汗を流しています・・・。

こんな状態になったのは、森の中で野生のスピアーに襲われた子供を助けた際、俺が代わりに肩に針を受けてしまった為だ。ピカ達を出せればよかったのだが、生憎そんな余裕は無くて、結果、軽い怪我を負ってしまった。
ちょっと自分が情けない、と思ったが、皆の意見は大分違ったようだ。
「・・・あのさ、とりあえず、大した怪我じゃなかったんだし・・・「そういう問題じゃありません!!」
言いかけた言葉をイエローに遮られる。いつもの穏やかな彼女には無い迫力に、俺はそれ以上何も言えずに押し黙った。
「・・・レッドさんが優しいのは分かってます。だけどその優しさでいつか自分の身を犠牲にしてしまいそうで、怖いんです」
「そうよ。レッドってば自分を省みないところがあるから」
二人の言葉に無言で頷くグリーン。俺はといえば、そんな三人を見ながら口を開いて固まっていた。
「何で固まってるの」
「・・・え、だって・・・」

”何で、そんなに心配してくれるんだ?”

俺の台詞に、今度は皆が固まる。そして見る見るうちに三人とも怒りに身体を震わせて、叫んだ。
「心配なんて、するのは当たり前でしょう!!」
「俺達はお前を大切に思ってるから、心配するんだ!!」
「どうして、それが分かってくれないんですかぁ・・・!!!」

・・・驚いた。皆が、こんなに心配して気遣ってくれてることを知らなかったから。
だって、今までずっと一人だったから。

「・・・・・あり、がとう」
孤独に慣れて、他人を信じられなかった俺を、こんなにも心配してくれて。

さっきは的外れな返事をして怒らせてしまったみたいだけど、今度は言葉を間違えなかったみたいだ。

三人は柔らかく微笑んで、手を差し伸べてくれた。

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