サバイバルな食事風景
あまり食事風景多くないですが、『サバイバル』ってことでひとつ・・・。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「・・・で。なんでこんなことになったんだろうな」
レッドはこの場にいる面子と自分達のいる場所をぐるりと見渡して、溜め息をついた。
今彼等は、無人島にいるのである。
そもそも無人島に漂流した切欠は・・・長くなるので省くが、とりあえず彼等は乗っていた船が沈み、海に流され、漂流した先が無人島だったのである。
・・・不運だった、としか言えない。しかし、トラブル吸引体質の図鑑所有者が大集合しているのだから、むしろ何も起こらない方が不思議なのかもしれなかった。
「俺達・・・帰れるんでしょうか」
ぽつりとシルバーが漏らした不安に、全員固まる。
空や海を渡れるポケモンがいるにはいるが、さっき海から岸に辿り着くときに散々手伝ってもらっていて、既に疲弊しきっている。イエローの力で回復させるにも彼女の体力の限界があるし、またすぐに一仕事をさせるのは鬼というものだろう。
そんなわけで、彼等は浜辺で途方にくれて項垂れていた。
{ぐぅ〜〜・・・}
「・・・・あ」
沈黙を破って、ゴールドの腹の音が鳴った。
「もうっ、ゴールドってば!」
「しょーがねぇだろ、どんなときでも腹は減るんだからーッ!!」
その腹の音に大多数は呆れた顔をするが、皆のリーダー、レッドだけは違った。
「お腹空いたのか?ゴールド」
さっきまでの重い雰囲気はどこへやら。悪戯っぽく笑いながら、レッドは言う。
「は、はい!」
「じゃあ、作ろうか」
え?という空気もお構い無しに、マイペースにレッドは事を運んでいた。
「火はほのおタイプのポケモン達に任せればいいし・・・ブルー、たしか調理器具持ってたよな?」
「もっちろん!もしかしたら久々にレッドの料理を食べられるかもしれないと思って、用意してきたわよv」
なんでそんなに用意がいいんだ・・・・・と、レッドとブルー以外の面々に微妙な沈黙が流れた。
「材料はどうする?」
「採集するしかないんじゃない?幸い、この島は凄く自然に恵まれてるし」
無人島は浜辺以外は全て森が生い茂っていて、食材には事欠かないようだった。
「なら、アタシ魚捕まえてくるったい!!」
「頼むよ、サファイア。俺はここで下ごしらえしてるから、皆適当に集めてきてくれるか?」
『了解!!!』
そうして皆、散り散りに走っていった。
数時間後。
「わぁ・・・たくさん獲ってきたな!」
彼等の目前には、果実、魚、肉、食用の草花等、多くの食材が積み上げられていた。
「さて、じゃ早速作るか!すぐに作っちゃうから、くつろいでてくれ」
そう言ってレッドは調理に取り掛かる。手伝いにいったイエローを除くメンバーは、邪魔にならないように少し離れた場所で見学していた。
「レッドさんって、料理好きだったんですね。手順も無駄が無いというか、凄く綺麗ですし」
「そうよー。すっっごく美味しいしね!!」
「ああ」
ルビーの驚きに、ブルーとグリーンが返す。グルメなブルーと舌が肥えたグリーンでさえも、手放しでレッドの料理を賞賛した。
その後も二人は味がどうの香りがどうの外見がどうの、延々とレッドの料理がどれだけ美味かを語る。最初は皆大人しく聞き入っていたが、如何せん空腹の身。料理のことばかり聞いていると余計に腹が減ってしまう。
そろそろ耐えかねて皆心に同じ思いを抱き始めた頃、
「お待たせ、出来たぞー!」
本当に待ちかねた声を聞いた。
目の前に広がるのは、自然の幸とわずかな調味料で作ったとはとても思えない品々だった。見かけもばっちり、香りも上等。さて、残るは味だが―――・・・
(・・・ここはオレが)
(何を言ってる、後輩は先輩に譲れ)
(あなたこそ年下を優先して下さい、大人気ない)
(ブルーさんなら、可愛い後輩に譲ってくれますよね?)
(あーら、年功序列って言葉をしらない?)
皆が皆牽制し合って、中々更に手をつけられない緊張状態だった。
「―――――スキ有り!!!」
『あぁっ!?』
そう叫んで一番最初に箸をつけたのは、サファイアだった。手頃な皿の肉を掴んで、口に入れる。
「〜ん〜〜っっ!ほんとに美味しいったい!レッドさん凄かとね!!」
「ありがとう、サファイア」
レッドは嬉しそうにサファイアの頭を撫でる。その傍らでイエローも笑っているという、癒し空間が誕生した。
「くっそっ・・・負けてられっか!この皿オレがもーらいっ!!」
「甘い!」
「じゃあ僕はこの皿を・・・」
「そうはいかないわよ」
「俺はこの品を」
「お姉さまに譲ってくれるわよね?シルバー」
喧々囂々。争いの火蓋が、切って落とされた。
「あいつ等、元気有り余ってるなぁ」
「放って置きましょう。これもとても美味しいです・・・あ、サファイアさん、そっちも取ってくれますか?」
「はい、どーぞ!」
そんな争いを離れたところで眺めながら食事をする三人。ちゃっかり自分達の分は確保している。
今回の勝者・イエロー&サファイア。
レッドはこの場にいる面子と自分達のいる場所をぐるりと見渡して、溜め息をついた。
今彼等は、無人島にいるのである。
そもそも無人島に漂流した切欠は・・・長くなるので省くが、とりあえず彼等は乗っていた船が沈み、海に流され、漂流した先が無人島だったのである。
・・・不運だった、としか言えない。しかし、トラブル吸引体質の図鑑所有者が大集合しているのだから、むしろ何も起こらない方が不思議なのかもしれなかった。
「俺達・・・帰れるんでしょうか」
ぽつりとシルバーが漏らした不安に、全員固まる。
空や海を渡れるポケモンがいるにはいるが、さっき海から岸に辿り着くときに散々手伝ってもらっていて、既に疲弊しきっている。イエローの力で回復させるにも彼女の体力の限界があるし、またすぐに一仕事をさせるのは鬼というものだろう。
そんなわけで、彼等は浜辺で途方にくれて項垂れていた。
{ぐぅ〜〜・・・}
「・・・・あ」
沈黙を破って、ゴールドの腹の音が鳴った。
「もうっ、ゴールドってば!」
「しょーがねぇだろ、どんなときでも腹は減るんだからーッ!!」
その腹の音に大多数は呆れた顔をするが、皆のリーダー、レッドだけは違った。
「お腹空いたのか?ゴールド」
さっきまでの重い雰囲気はどこへやら。悪戯っぽく笑いながら、レッドは言う。
「は、はい!」
「じゃあ、作ろうか」
え?という空気もお構い無しに、マイペースにレッドは事を運んでいた。
「火はほのおタイプのポケモン達に任せればいいし・・・ブルー、たしか調理器具持ってたよな?」
「もっちろん!もしかしたら久々にレッドの料理を食べられるかもしれないと思って、用意してきたわよv」
なんでそんなに用意がいいんだ・・・・・と、レッドとブルー以外の面々に微妙な沈黙が流れた。
「材料はどうする?」
「採集するしかないんじゃない?幸い、この島は凄く自然に恵まれてるし」
無人島は浜辺以外は全て森が生い茂っていて、食材には事欠かないようだった。
「なら、アタシ魚捕まえてくるったい!!」
「頼むよ、サファイア。俺はここで下ごしらえしてるから、皆適当に集めてきてくれるか?」
『了解!!!』
そうして皆、散り散りに走っていった。
数時間後。
「わぁ・・・たくさん獲ってきたな!」
彼等の目前には、果実、魚、肉、食用の草花等、多くの食材が積み上げられていた。
「さて、じゃ早速作るか!すぐに作っちゃうから、くつろいでてくれ」
そう言ってレッドは調理に取り掛かる。手伝いにいったイエローを除くメンバーは、邪魔にならないように少し離れた場所で見学していた。
「レッドさんって、料理好きだったんですね。手順も無駄が無いというか、凄く綺麗ですし」
「そうよー。すっっごく美味しいしね!!」
「ああ」
ルビーの驚きに、ブルーとグリーンが返す。グルメなブルーと舌が肥えたグリーンでさえも、手放しでレッドの料理を賞賛した。
その後も二人は味がどうの香りがどうの外見がどうの、延々とレッドの料理がどれだけ美味かを語る。最初は皆大人しく聞き入っていたが、如何せん空腹の身。料理のことばかり聞いていると余計に腹が減ってしまう。
そろそろ耐えかねて皆心に同じ思いを抱き始めた頃、
「お待たせ、出来たぞー!」
本当に待ちかねた声を聞いた。
目の前に広がるのは、自然の幸とわずかな調味料で作ったとはとても思えない品々だった。見かけもばっちり、香りも上等。さて、残るは味だが―――・・・
(・・・ここはオレが)
(何を言ってる、後輩は先輩に譲れ)
(あなたこそ年下を優先して下さい、大人気ない)
(ブルーさんなら、可愛い後輩に譲ってくれますよね?)
(あーら、年功序列って言葉をしらない?)
皆が皆牽制し合って、中々更に手をつけられない緊張状態だった。
「―――――スキ有り!!!」
『あぁっ!?』
そう叫んで一番最初に箸をつけたのは、サファイアだった。手頃な皿の肉を掴んで、口に入れる。
「〜ん〜〜っっ!ほんとに美味しいったい!レッドさん凄かとね!!」
「ありがとう、サファイア」
レッドは嬉しそうにサファイアの頭を撫でる。その傍らでイエローも笑っているという、癒し空間が誕生した。
「くっそっ・・・負けてられっか!この皿オレがもーらいっ!!」
「甘い!」
「じゃあ僕はこの皿を・・・」
「そうはいかないわよ」
「俺はこの品を」
「お姉さまに譲ってくれるわよね?シルバー」
喧々囂々。争いの火蓋が、切って落とされた。
「あいつ等、元気有り余ってるなぁ」
「放って置きましょう。これもとても美味しいです・・・あ、サファイアさん、そっちも取ってくれますか?」
「はい、どーぞ!」
そんな争いを離れたところで眺めながら食事をする三人。ちゃっかり自分達の分は確保している。
今回の勝者・イエロー&サファイア。
| ホーム |


